技術情報

1.IP規格について

三笠のインバーターは、IP-56を取得したそうですが、IPとは、どんな規格なのですか?

平素は三笠製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。お問合せのIP規格についてご説明いたします。
 IP-55やIP-56といったIP 規格は、IEC(国際電気標準会議)によって、電気器具内に侵入する手や棒及び粉塵等の固体及び 水の浸入に対する保護の程度を等級で表わした国際規格です。
IEC(国際電気標準会議)は、電気工学、電子工学及び関連した技術を扱う国際的な標準化団体で、 その一部はISO(国際標準化機構)と共同で策定しています。
IP規格はIEC60529として規定されており、同一の日本規格が、JIS規格(日本工業規格)の JIS C 0920《電気機械器具の防水試験及び固形物の浸入に対する保護等級》として規定されています。
IP-□□の意味ですが、IPとはIngress Protectionの略で、保護等級を表現する記号です。IPの後に続く数字の、最初の数字は第1特性数字といい、 電気器具の外来固形物(手や棒及び粉塵等)に対する保護の度合いをランク付けし数字で表わしたもので、 IP-0□~IP-6□迄の7階級に区分され、数字が大きくなる程、保護性能は良くなります。
末尾の数字は、第2特性数字といい、電気器具の水の浸入に対する保護の度合いをランク付けし数字で表わしたもので、 IP-□0~IP-□8迄の9階級に区分され、数字が大きくなる程、保護性能は良くなります。
試験の方法は、各々の保護等級に従い試験方法が決められており、その規定によって試験が行われます。
具体的な各階級の保護内容と試験方法は別表の通りです。
試験場は、第三者認証機関にて取得する階級の組合せを申請し、認証試験を実施します。
適正な判定結果のもと、保護階級が認証されることになります。
三笠高周波インバーター FU-161及びFV-301型は、外部認証機関の試験によりIP-56の試験をクリヤーしておりますが、 高圧洗浄機での洗浄並びに、インバーターを正立位置以外での水洗浄は機器の不具合を起す恐れがありますので、行わないで下さい。
詳しくは、取扱説明書をお読み下さるよう、お願いいたします。


防水試験の様子

防水試験の様子

第1特定数値(外来固形物に対する保護等級)

等級 試験条件 保護の程度
0 無保護 特に保護されていない
1 直径50mmの検査冶具を差込み、充電部分との間に適正区間が確保されていること 手の甲等が内部の充電部分に接触する恐れの無い構造
2 直径12.5mm長さ80mmの検査冶具を差込み、先端と充電部分との間に適正区間が確保されていること。 指等が内部の充電部分に接触する恐れのない構造
3 直径2.5mmの検査冶具が侵入しないこと 工具等が内部の充電部分に接触する恐れが無い構造
4 直径1.0mmの検査冶具が侵入しないこと 針金等が内部の充電部分に接触する恐れのない構造
5 正常動作を阻害するような塵埃の侵入がない。 塵埃の侵入を完全に防止することは出来ないが、機器の所定の動作および安全性を阻害する量の塵埃が侵入しない。
6 塵埃の侵入から完全に保護されている。 塵埃が内部に侵入しない。

第2特定数値(水の侵入に対する保護等級)

等級 試験条件 保護の程度 JIS C0920
0 無保護 水の侵入に対して特に保護されていない  
1 200mmの高さより3-5mm/分の水滴、10分間 鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。 防滴Ⅰ型
2 200mmの高さより鉛直に対して15度以内の範囲で3-5mm/分の水滴、10分間 鉛直から15°以内の方向から落下する水滴によって有害な影響を受けない。 防滴Ⅱ型
3 200mmの高さより鉛直に対して60度以内の範囲で10リットル/分の放水、10分間 鉛直から60°以内の降雨によって有害な影響を受けない。 防雨型
4 300mm-500mmの高さより全方向に対して10リットル/分の放水、10分間 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。 防まつ型
5 3mの距離から全方向に対して100リットル/分・30kpa噴流水、3分間 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。 防噴流型
6 3mの距離から全方向に対して100リットル/分・100kpa噴流水、3分間 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない。 耐水型
7 水面下1m、30分間 水深1mに30分間水没させても、水が侵入しない。 防浸型
8 メーカーとユーザー間での協議による。 常時、水中に没しても使える。 水中型
ページの先頭へ