技術情報

3.騒音の測定,評価方法

 騒音にはいろいろな測定方法と評価方法があります。ここでは代表的な例を説明します。

1、環境騒音の測定

  1999年以前は環境騒音の評価方法として、一定時間毎(例:0.1秒毎等)に測定した騒音値を大きさ順に並べ、その「中央値」で評価する50%時間率騒音レベルL50が用いられてきましたが、間欠的な騒音が反映され難い等の問題がありました。
 現在は世界的な評価基準を統一する流れと合わせて、1999年の環境基本法改定で国際規格ISOとの整合性をとるため、変動する騒音をエネルギー平均として表現し、人間がどの程度の騒音にどれくらいの時間曝露されたかで評価する、等価騒音レベル(L Aeq,T)での評価に変更となりました。


2、建設機械の発する音の測定,評価方法

1)日本の測定方法
 過去 日本では機械の騒音値は前後、左右4方向の騒音値のエネルギー平均値(L A)で評価してきましたが、現在は国土交通省が定めた『建設機械の騒音及び振動の測定値の測定方法』(詳しい内容は下記アドレスで見られます)により、測定方法が変更され、音響パワーレベル(L wA)での評価となっています。

http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kensetsusekou/kankyou/mic/kokuji/sokutei.htm

この測定方法に基づいて得られた騒音値が国土交通省の基準値以下であれば、低騒音型建設機械の指定を受けられ、基準値より更に6dB以上低い騒音値の場合は、超低騒音型建設機械の表示が可能です。但し、低騒音型建設機械の指定を受けるには計量証明事業者に測定を依頼し、この事業者が発行する建設機械騒音証明書が必要です。
 小型建設機械では振動ローラーとコンクリートカッターが、低騒音型建設機械の指定を受けられますが、他の小型建設機械には規定がありません。従ってこの2機種以外は、どんなに騒音値が低くても残念ながら低騒音型建設機械の表示は出来ません。

2)ヨーロッパの測定方法
 ヨーロッパでの測定方法は、EN500-4-2001で規定され、音響パワーレベル(L wA)での評価となっています。マイクロホンの位置は国土交通省の定めた位置と同一ですが、測定コースや測定時の機械の運転方法が異なります。ハンドガイドローラーを例にとると、
①測定コース
国交省規定:コンクリート又はアスファルト舗装路盤上
ヨーロッパ規格:ピット内に撒き厚50cmで規定粒度の砕石を敷き詰めたコース上。周囲はコンクリート又はアスファルト舗装
②機械の運転方法
国交省規定:ローラーは定置,ハイアイドルで30秒以上騒音値を計測
ヨーロッパ規格:現在は5.65mの距離を通常の作業状態で走行し、騒音値を計測。

 弊社のカタログにある音響パワーレベル騒音値は、全てヨーロッパ規格に基いて測定した結果を記載しております

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