技術情報

1.転圧概念、転圧機概念

1、転圧とは?

 土砂,アスファルト等に力を加えて空気を押出し、粒子同士の接触を密にして密度を高めることを、転圧と言います。街を歩いていると、道路工事等で舗装する前の地盤を転圧機械で締固めたり、住宅地の造成工事で締固めを行っている光景を見ます。又、野球試合中に掘り返されて柔らかくなったピッチャーマウンドや、バッターボックスを締固める場面も目にします。土を締固める大切さは、常識的に良く知られていますし直感的にもうなずけますが、特に建設工事では土を十分に締固めなければなりません。


2、なぜ締固めるのか?

①締固めの古い歴史

土を締固めると安定した状態になるという素朴な考え方は、有史以前から知られていました。西欧では土を締固めるのに、多数の牛、羊、馬等が動員され、それが有効な手段であったという記録が残っています。日本でも、江戸時代の〝土踏み人足〟と呼ばれる人力による締め固めや〝タコ〟と呼ばれる丸太棒による締固めがその良い例でしょう。この事が学問の対象として体系的に研究され始めたのは1930年以降といわれてます。


②なぜ締固めるのか?

土は土粒子と水と空気で構成され、粒子と粒子の間には大きな隙間があります。締固めによって、土の中に含まれる空気を押出して隙間を小さくし、土粒子同士をしっかり接触させると密度が増します。それにより、その塊は強さを増し、更に水を通しにくくなります。しかし、空気だけを押し出しても、水を含む割合が大きければ隙間に水が残り、土の密度は増加しませんので水分量も適当でなければなりません。即ち、水を含む割合が最も適した条件で、一定体積の土の塊に含まれる土粒子の量が最大となったときに、土の塊の強さも最大になります。


③締固めるためには?

土の締固めには、以下の内容に留意が必要です。
:土には多くの種類がある→土質に合った機械を使用する。
:転圧機械にも多くの種類がある→土質に合った機械を使用する。
:一回に締固める土の層の厚さの程度と、決定された機械で何度締固めたら良いか?
:工事の進歩により対象となる土の種類も変化する
:土質改良剤を混ぜる手法もあり、これらの問題を合理的に決定します。


3、転圧機の概念
 三笠産業では転圧機械として振動ローラー,タンピングランマー,プレートコンパクター,バイブロコンパクターを製造しています。
・振動ローラーは、大型ローラーに劣らぬ能力を持ちます。路盤工事、盛り土転圧、歩道転圧、或いは、大きなローラーが使えない箇所、埋設工事等広範囲に利用されます。また、アスファルト舗装にも使われます。
・タンピングランマーは、建築工事、グリ石転圧、埋設工事、側溝転圧など、土質への適応性が高く幅広い用途で使用できます。
・プレートコンパクターは、路床の砂、砂利の転圧、アスファルトの仕上げ転圧及びパッチング作業などに使われますが、一般的には表層作業に適しています。但し、粘土質の土壌転圧には向きません。
・バイブロコンパクターは、2軸の偏芯振子による大きな遠心力で転圧しながら前後進します。重量級の機種は、基礎転圧に向いています。軽量級の機種は、アスファルト転圧にも使用できます。但し、バイブロコンパクターも粘土質の土壌転圧には不向きです。

転圧路盤 粒径 粒子の区分 タンピング
ランマー
プレート
コンパクター
バイブロ
コンパクター
ハンドガイド
ローラー
路盤材 4~64mm 中礫 
×
×
2~4mm 細礫(砂利)

(表層は
山砂 1~2mm 極粗粒砂

(表層は
0.5~1mm 粗粒砂 
0.25~0.5mm 中粒砂
0.125~0.25mm 細粒砂 
63μm~0.25mm 極細粒砂
掘削土 32~63μm 粗粒シルト

(表層は
16~32μm 中粒シルト
8~16μm 細粒シルト
4~8μm 極細粒シルト
粘性土 4μm以下 粘土
×
×
×
アスファルト材
(軽量級)
◯(重量級)
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